初恋的恶魔

鹿：イチゴとマスカット　どっちがいいですか？

鹿：イチゴですか　では　僕はマスカットを　あなたはイチゴを

蛇：おかえりなさい

鹿：ただいま　イチゴと・・・

蛇：イチゴとマスカット　どっちがいいですか？

蛇：どっちがいいですか？

鹿：あなたはどっちがいいですか？

蛇：鹿浜さんがお好きなほう

蛇：何ですか？

鹿：何も持ってません

蛇：持ってますよね？

鹿：持ってません！

蛇：何持ってるんですか？

鹿：小麦粉　牛乳　バター　砂糖などを　練って　生クリームを乗せたものです

蛇：それはケーキですよね？

鹿：ケーキっていうんですか　知らなかった

鹿：両方　食べれてよかったです

蛇：私もです

蛇：この間　電話した私のって・・・

鹿：摘木星砂さんは　体調不良ということで　正式に　休職処分が決まったようです

蛇：じゃあ　もし　またご本人が　警察に戻りたいと思われた時は・・・

鹿：戻れると思います

蛇：よかった

鹿：戻らないこともできます

蛇：リサが外に出たら　まず　戻る方法を考えるんで

鹿：あなたにも　あなたでいる　権利があると思いますけどね

蛇：何で怒ってるんですか？

鹿：僕は　あなたに頼まれて　いろいろ調べてるんで　そんな　そういう　消える前提で話されたら　それは・・・　腹　立ちますよ

蛇：私が消えても　摘木星砂さんは残りますよ

鹿：あの摘木星砂さんは　僕のこと好きじゃないので・・・　違います　今の言い方だと・・・

蛇：私が鹿浜さんのこと・・・　みたいじゃないですか

蛇：いつまで　イチゴに　逃げられるんですか？

鹿：自分だって

蛇：私だけ残って　普通にランチとか食べてたら　摘木星砂さんに　申し訳ないじゃないですか

鹿：ランチ食べなきゃ　いいんじゃないですか

蛇：季節が変わって　私だけ　冬服に　着替えてオシャレになったりしたら

鹿：冬服　着なきゃ　いいんじゃないですか

蛇：何かの拍子に　仲いい人ができて相談したり

鹿：仲いい人つくらなきゃ　いいんじゃないですか

蛇：生きてたら　嫌でも　そうなっちゃうでしょ

鹿：じゃあ　無人島で暮らせば　いいんじゃないですか

蛇：どういうことですか

鹿：無人島に引っ越して　誰とも関らず　トカゲとか　コウモリとか　カメムシとか　そういう嫌われ者と暮らせば　摘木星砂さんに　申し訳なく　ならないんじゃないですか

蛇：それ　すごくいいですね　そうします

鹿：僕もそうしたいけど

蛇：鹿浜さんが来たら　無人島じゃ無くなってしまいます

鹿：そうか

蛇：私　無人島の　こっち側で暮らすので　鹿浜さんは　こっちで暮らせば　いいんじゃないですか

鹿：それ　いいんですね　そうしましょう

蛇：で　時々・・・

鹿：大きいお魚　取れた時は　お裾分けしたり

蛇：じゃあ　週１くらいで

鹿：ええ　週１ぐらいで　楽しみだな

蛇：はい